JOHH TVとはどこの放送局?コールサインの正体と電波の歴史
テレビの画面隅や番組表、あるいは受信機のチャンネルスキャン画面などで「JOHH-TV」や「JOHH」という英字の羅列を目にし、「これは一体どこの放送局なのか?」と疑問を抱いて検索する人が増えています。普段何気なく視聴しているテレビ番組の裏側には、国際的なルールと日本の電波行政に基づいた厳格な識別記号が存在します。
この記事では、「JOHH TV」の正体をはじめ、日本のテレビ放送局におけるコールサイン(呼出符号)の割り当てルール、アナログ放送から地上デジタル放送への歴史的転換、そして2026年現在の電波利用と放送業界の最新トレンドまで、電波とメディアの現場視点からわかりやすく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「JOHH-TV」は、日本の放送法に基づく識別信号(コールサイン)であり、歴史的にはNHK鳥取教育テレビジョン(現・JOHH-DTV)に割り当てられた呼出符号である。
- 要点2:日本のコールサインは「JO+地域ブロック・局別英字+用途」で構成され、総務省の無線局免許状によって厳格に管理されている。
- 要点3:2026年現在、ネット配信との融合や周波数有効利用の議論が進むなか、放送波の識別信号はインフラの根幹として重要な役割を担い続けている。
【正体判明】「JOHH TV」はどこの放送局?コールサインの割り当ての真相

結論から明かすと、「JOHH-TV」という識別符号は、NHK鳥取放送局の教育テレビ(現・Eテレ)のアナログ放送親局に付与されていた正規のコールサインです。2011年7月のアナログ放送終了(完全停波)に伴い「-TV」というアナログテレビ放送を表す識別は役目を終え、2026年現在の地上デジタル放送環境では「JOHH-DTV」(NHK鳥取Eテレデジタル)として引き継がれています。
鳥取エリアにおけるNHKの呼出符号割り当ては以下の構造になっています。
- NHK鳥取 総合テレビ:アナログ=JOHG-TV / 地上デジタル=JOHG-DTV(リモコンキーID:1)
- NHK鳥取 教育テレビ(Eテレ):アナログ=JOHH-TV / 地上デジタル=JOHH-DTV(リモコンキーID:2)
テレビ受像機の設定画面や、一部の特定周波数を受信するチューナーの信号解析ログにおいて「JOHH」の文字列が表示されるため、視聴者が「謎の海外局か?」「新手のテレビ局か?」と検索するケースが後を絶ちません。

日本のテレビ放送局における識別信号(コールサイン)の割り当てルール

日本国内のすべての放送局には、総務省から無線局免許状が交付され、固有の「識別信号(呼出符号・コールサイン)」が指定されています。国際電気通信連合(ITU)の国際条約に基づき、日本に割り当てられているプリフィックス(先頭の国籍記号)は「JA〜JS」「7J〜7N」「8J〜8N」ですが、国内の放送局向けには伝統的に「JO」で始まる4文字が使用されます。
NHKにおけるコールサインの3文字目・4文字目には、地域と系統を判別する明確な体系が存在します。
- 3文字目(地域・管轄拠点):東京(AK)、大阪(BK)、名古屋(CK)、広島(FK)、仙台(HK)、札幌(IK)、松山(ZK)、福岡(LK)などの拠点局を基準に、地方局へアルファベットが順番に割り振られました。「H」は中国地方のうち鳥取局(JOHG / JOHH)に割り当てられています。
- 4文字目(総合・教育の区別):NHKの親局では、原則として総合系統に若いアルファベット(G、K、Pなど)、教育系統にそれに続くアルファベット(H、C、Dなど)を対にして配置しています。鳥取局の場合は「総合=G」「教育=H」というペアになっています。
民放局の場合は「JOFX-DTV(讀賣テレビ放送)」「JOMR-DTV(北陸放送)」のように、開局順や免許申請順に応じて個別の英字が割り当てられており、NHKとは異なる独自の付番ルールを持っています。
【データで比較】コールサインの系統と送信所・周波数の仕組み
放送波が視聴者の元に届くまでには、基幹となる「親局送信所」と、山間部やビル陰をカバーする「中継局」が連携しています。以下の表は、鳥取エリアを中心としたNHKおよび代表的な放送局のコールサインと送信諸元の構造を比較したものです。
| 項目 | 詳細・数値データ(JOHH系統) | 一般的な基準・全国相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 該当放送局名 | NHK鳥取放送局 Eテレ | 各都道府県に1〜2系統 | 教育専門チャンネルとしての全国均一ネットワーク |
| コールサイン表記 | JOHH-DTV(旧 JOHH-TV) | JO+英字2文字+-DTV | 「-TV」表記はアナログ時代の歴史的遺物 |
| 親局送信所(鳥取) | 鉢伏山送信所(出力100W) | 親局出力:100W〜10kW | 山陰特有の地形をカバーする重要拠点 |
| 物理チャンネル帯域 | UHF 20ch(リモコン2ch) | UHF 13ch〜52ch(470〜710MHz) | 地デジ化によりVHF帯からUHF帯へ集約 |
| 中継局ネットワーク | 米子・倉吉・日野など数十箇所 | 1県あたり数十〜百箇所以上 | 親局の電波が届かない谷あいを網羅 |

【実態検証】マニアの生の声と現場目線で見えた受信環境のリアル
なぜ今、インターネット上で「johh tv」が検索されるのでしょうか。SNSや電波愛好家(BCL・DXer)コミュニティの動向を調査すると、いくつかの具体的な現場事象が浮かび上がってきます。
第一に、「長距離受信(異常伝搬・スポラディックE層など)による他県局の混信・表示」です。春から夏にかけて発生しやすい電波の異常伝搬によって、山陰地方から遠く離れた近畿・四国・九州エリアのテレビ受像機が鳥取局の物理チャンネルを拾い、設定メニューの局名リストに「JOHH」が自動登録されるケースが報告されています。
第二に、「古い録画テープ(VHS/Beta)や記録媒体の発掘」です。実家の押し入れから見つかった1980年代〜2000年代の録画映像の冒頭・末尾に「JOHH-TV、NHK鳥取教育テレビジョンです」という局名告知(オープニング・クロージング画面)が残っており、懐かしさや物珍しさから検索をかけるユーザーが一定数存在します。
放送局の技術OBは当時の様子について、「アナログ時代はオープニングやクロージングでコールサインをアナウンスし、テロップ表示することが電波法で義務付けられていたため、夜間や早朝にテレビを見ていた世代には強い印象を残していた」と振り返っています。
一般に知られていない盲点とネット検索での誤解を是正
ネット上には「JOHH TV」に関して誤った情報や混乱も見受けられます。ここで主な誤解を正しておきましょう。
誤解1:「JOHH」という名前の民間衛星放送や海外チャンネルが存在する?
これは完全な誤りです。アルファベット4文字の表記から、アメリカの「W」「K」で始まるテレビ局(例:WNBC、KCBS)やCS放送のチャンネル名と混同されることがありますが、「JO」で始まるコードは国際条約上、日本の無線局専用です。
誤解2:中継局ごとに「JOHH」のような別のコールサインがある?
原則として、中継局にはコールサインが付与されません。呼出符号を持つのは電波法上の「親局(基幹送信所)」のみであり、中継局は親局の電波を中継・再送信する無線標識のない局として免許されています。したがって、鳥取県内の米子中継局や倉吉中継局から送信されているEテレの電波も、親局であるJOHHの系統に属します。
2026年最新の放送業界動向|電波利用の再編と地方局の未来
2026年現在、テレビ放送を取り巻く環境は激変期を迎えています。総務省の電波有効利用政策や情報通信審議会における議論では、「放送波の効率化」「インターネット配信(NHKプラス・TVerなど)へのシフト」「中継局の共同利用・インフラシェアリング」が急速に進行しています。
特に人口減少が進む地方エリアでは、従来のように各放送局が個別に送信鉄塔や中継局を維持することがコスト面で困難になっており、NHKと民放各社が送信設備を相乗りする取り組みが定着しました。
呼出符号「JOHH-DTV」が支える放送波は、災害時の超高信頼ネットワークとしての使命を保ちつつ、光回線や5G/6G通信と連携したハイブリッドな情報インフラへと進化を遂げています。
【プロの結論】情報リテラシーと電波行政の視点から見出すべき教訓
何気ない英数字の羅列に見える「JOHH TV」を調べる行為は、私たちが日常的に享受している情報インフラの骨格を知る優れた契機となります。普段は意識されない電波の割り当てルールや送信所の存在を知ることは、災害時における「どのメディアがどの経路で情報を届けているのか」を見極める確かな情報リテラシーへとつながります。
【johh tv】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:JOHH-TVとJOHG-TVの違いは何ですか?
A1:いずれもNHK鳥取放送局のアナログ親局コールサインでした。「JOHG-TV」が総合テレビジョン、「JOHH-TV」が教育テレビジョン(現・Eテレ)を指します。現在はそれぞれ「JOHG-DTV」「JOHH-DTV」として運用されています。
Q2:なぜテレビに「JOHH」という英字が表示されることがあるのですか?
A2:地上デジタル放送の受信機がチャンネルスキャンを行った際、電波に含まれる技術データ領域(TS信号)に格納されたコールサイン情報を読み取り、画面に表示することがあるためです。
Q3:JOHH-TVのアナログ放送を見ることはもうできませんか?
A3:はい、視聴できません。日本のアナログテレビ放送は2011年7月24日(東日本大震災被災3県は2012年3月31日)をもって完全に停波しており、現在は地上デジタル放送(JOHH-DTV)のみが送信されています。
まとめ:電波の歴史を知ることで見えてくる放送の価値
「JOHH TV」という文字列の正体は、山陰・鳥取の地で長年教育の普及と地域文化を支えてきたNHK鳥取教育テレビジョンの歴史あるコールサインでした。
アナログからデジタル、そしてネット配信が当たり前となった2026年の今日においても、固有の識別信号を持つ地上波放送は、緊急時にも途切れない重要なライフラインとして機能しています。テレビの画面に現れるわずかな識別記号の背景には、緻密に張り巡らされた日本の電波技術と歴史の歩みが刻まれています。 (出典: johh tv(Yahoo!ニュース))